コラム
2024年4月30日
日本交流分析学会に参加しました
先日、千葉県にて開催された日本交流分析学会49回大会に参加しました。
コロナが蔓延して以降、こちら関西圏から新幹線に乗って関東圏へと遠出したのは、臨床心理士の認定試験受験のための2回のみ。そう思うとかなり久しぶりの遠出でした。インバウンドとGWの合わせ技で、新大阪駅も東京駅も人でごった返し、自分の普段の生活では考えられないほどの人とすれ違ったと思います。
大会では交流分析の講習会に参加しました。交流分析の新たな知見を学ぶとともに、グループワークでの他の参加者の方々との会話を通じ、自分自身への気づきも感じることができました。交流分析の理念は「私もOK、あなたもOK」。それを学んでいる皆さんはその立場や年齢に関わらずオープンで親しみやすい方々ばかりです。何の気なしに楽しく話をしていたら、その界隈ではとても偉い先生だった・・・!ということも。そんな環境だからこそ、こちらもオープンに自分を語ることができ、新たな発見につながることができるのだと思います。
臨床心理士などの対人援助職は常に研鑽を求められていることもあり、皆さん仕事をしながら多くの研修に参加し、経験ある先人に指導を仰ぎ、それぞれの業務に向き合っています。それは仕事の上でも自分のためにも必要な作業ですが、それらはもちろんそれなりに高価であり、ほぼ自己負担です。上述したような皆さんが、そこそこの金銭的負担を感じながらも自身が関わる患者さん/クライエントさん/利用者さんによりよい対応ができるようになるために遠方まで泊まりに来てまで自己研鑽しているかと思うと、政治への憤りや対人支援職の扱いなど、色々なものがない交ぜになって「うう~~~ん!」という変な声が出ます。もちろんそこは、支援を受ける方が気にすることではありません。学ぶということが、お金がある人だけが享受できるものであっては良くない、という話です。
多くの人が自由に学べることは、国にとっても個人にとってもとてつもなく大きな利益であると思います。心理士に限らず、どんな分野でも、どんな人でも、学びたいことが安全に安心して目一杯学べる、そういう国であってほしい、というかあるべきです。そのために自分が何ができるか、模索する日々です。
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